275時間目　[ 令和5年の年末調整 ]

みなさん、こんにちは。

今年も師走となりました。
年の瀬が近づくと、
世の中が師走独特の雰囲気に変わっていくと感じるのは、
私だけでしょうか。

さて、今年最後の『知って得する税金講座』は、
年末調整についてお伝えしていきます。

令和5年の年末調整は、
昨年と変更点がない方が多いと思います。

変更がある方は、
非居住者である扶養親族を、
扶養控除の対象としている方です。

扶養控除の対象となる非居住者について、
昨年は16歳以上の方が対象とされていました。

令和5年の年末調整においては、
16歳以上の人のうち、
30歳以上70歳未満の人は、
次のいずれかに該当しなければ
扶養控除の対象とはならないこととなりました。

①留学により国内に住所及び居所を有しなくなった人
②障害者
③扶養控除の適用を受けようとする所得者から
　その年において生活費または教育費に充てるための支払を
　38万円以上受けている人

また、対象となる場合は、
会社等に確認書類の提出が必要となりますが、
「親族関係書類」と
「送金関係書類」または③の「38万円送金書類」の他、
①に該当する場合は「留学ビザ当書類」が必要です。

従業員等の方々は、
年末調整関連書類を会社等に提出する際に、
もれのないようご注意ください。

最後に、昨年と同様ではありますが、
例えば、
「給与所得者の扶養控除等申告書」における、
「ひとり親」欄への記載や、
「住民税に関する事項」の中の、
「退職手当等を有する配偶者・扶養親族」欄への記載などは、
忘れがちな部分です。

みなさんひとりひとりの所得税を正確に計算するため、
または本来受けられる控除をしっかり受けるために、
正確な記載を心がけましょう！