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12時間目 [節税対策⑥ ~決算対策における節税~]

2010年06月15日(火) テーマ:節税対策
12時間目の『知って得する税金講座』です。

これまで5回ほど節税対策についてお伝えしてきましたが、
もう少し続けましょうか。

今回は『決算対策における節税』です。
みなさん、決算対策は行ってますか?

前回説明したように、
常に節税の意識を持つことは大切ですが、
決算時にしかできない節税対策もありますので、
節税をする際は大切な時期になります。

決算時に良く挙げられる節税対策は次のようなところでしょうか。
決算時といっても、決算後ではなく、
決算前に行うことが必要なものもありますので注意してください。

 ①未払費用の計上
 ②決算賞与の支給
 ③固定資産の除却
 ④棚卸による不良在庫の処分
 ⑤貸倒損失や貸倒引当金の適用

①は、当期分の費用で、支払いが翌期になるものを、
当期の費用として計上するというものです。
原則として、概算のものは認められませんので、
請求書ベースの確定額で行ってください。
もし、売上原価に該当するもので確定額が不明なものがある場合は、
税理士さんと相談してみてください。

②については、支払いが翌期の賞与を当期の費用とするものです。
ただ、決算前に金額の確定や従業員への通知が行われること、
支払時期に制限があることなど、
適用するためにはいろいろな条件がありますので、
事前に確認しておく必要があります。

③、④は決算時でなくともできますが、
毎年定期的にチェックすることが重要です。
決算時に確認することを会社のルールとするのも
良いのではないでしょうか。
また、不良在庫等の処分は、当期中にしてください。
会社で必要ないものが税務上価値がないとは限りません。
処分をしなかったために税務上否認されることはよくあります。

⑤も適用するためには様々な条件やルールがあります。
条件等の確認はいつでもできますので、
早めに調べておきましょう。
この講座でも別の機会に詳しくご説明する予定です。

決算前後はなにかと忙しいと思いますので、
早め早めの対策が重要です。

それでは今回は以上となります。
次回は『税金のルールを生かした節税』をお伝えしていきます。
お楽しみに!

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