72時間目　[ 会社設立と損益計画 ]

みなさん、こんにちは。

今回は、
これから会社を設立しようとしている方にお送りします。

会社を設立する前は、
将来への大きな夢を抱いている時期だと思いますが、
設立前にはいろいろとしなければならないことがあり、
様々な現実に直面する時期でもあります。

会社設立前に必ずしなければならないことのひとつが、
「損益計画」です。

「会社で何を売るか」、
「誰にどのくらい売るか」、
「かっこ良いオフィスを作るためにはどうすればよいか」など、
会社の設立を計画する際は、
楽しいことから考えていく人が多いと思います。

ここで注意してほしいことは、
「本当に儲かるのか」ということです。

受注をたくさん獲得しても、
利益率が悪く、大きく損失を出したり、
無駄な投資をしたために、
会社のお金が不足して、
事業を継続することが難しくなったりすることもあります。

損益計画を考えるためには、
売上だけでなく、
会社を運営していく経費や、
どのような初期投資が必要かなどについても
考える必要があります。

その上で、
どのくらい儲かるのかを試算してみてください。
月ごとに、少なくとも1年間は試算するとよいでしょう。

試算のベースとなる売上について、
どのくらい受注獲得の目途がついているかにもよりますが、
およその損益の状況が把握できると思います。

この時点で、
描いていた夢を実現できる自信を深める方もいますし、
現実に直面し、事業展開の見直しを迫られる方もいます。

やみくもに会社を設立し、
借金を返済できないような状況に陥り、
そこで「会社を作らなければよかった」などと後悔しても、
もう手遅れです。

会社を設立するということは、
社会的責任が大きくなるということでもあります。

「損益計画」をしっかり考えること。
忘れないでくださいね。