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160時間目 [ ふるさと納税とはどのような制度? ]

2015年04月21日(火) テーマ:所得税
ふるさと納税の制度はご存知ですか?

最近、とても注目されていて、
テレビや雑誌にも取り上げられています。

本屋に行くと、
ふるさと納税を特集した本が、
たくさん出版されていることに驚きます。

なぜふるさと納税が過熱しているかと言うと、
ふるさと納税を受け取った地方公共団体から、
その地域の特産品をもらえるなどの特典が
受けられるからです。

そもそも、
ふるさと納税とはどんな制度なのでしょうか。

自らの故郷に税金を納める制度・・・ではありません。

ふるさと納税とは、
地方公共団体に対する寄附のことなのです。

しかも、
自分の住んでいた地域に限らず、
全国好きなところに対する寄附が対象となり、
個人住民税所得割の2割までであれば、
寄付した金額から2,000円を引いた金額の税金が
減額されます。

ここで、
「所得税の確定申告をすると、
減額される税金の全額が還付される」と
勘違いされる方がいます。

給与などの金額にもよりますが、
実際は、減額される税金のうち、
所得税の還付となる金額は一部だけです。

ほとんどは、ふるさと納税をした、
翌年の住民税から減額される形となります。

サラリーマンの方であれば、
寄附をした翌年6月以降の給与から徴収される住民税が、
少しずつ減額されるイメージです。

分かりやすく目に見える形ではないので、
実感がわかないかもしれませんが、
しっかり減額されますのでご安心ください。

ただし、
必要事項を正確に記載した、
所得税の確定申告書を提出する必要があります。

この点については、
平成27年度の税制改正において、
「ご自身で確定申告を行わない」などの条件を満たした方のみ、
ふるさと納税をした地方公共団体に申請することで、
確定申告をしなくても、
税金を減額してもらえる制度ができました。

平成27年4月1日以降のふるさと納税が対象ですので、
3月までにふるさと納税を行った方は、
平成27年度は、
必ず所得税の確定申告をしてください。

また、医療費控除などを受けるため、
確定申告をする方は対象になりませんので
ご注意ください。

ふるさと納税は、
日本を活性化させるために、
とても良い制度だと思います。

ふるさと納税を特集しているサイトもありますので、
やる気になれば意外と簡単に行えます。

興味をお持ちの方は、
ぜひ活用してみてください。

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