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19時間目 [一括償却資産と少額減価償却資産]

2010年08月02日(月) テーマ:法人税
みなさん、こんにちは。
今日も暑いですね。

ということで、今回はあまりヒートアップしないような、
さらっとした内容で行きましょう。

さて、固定資産の計上のルールは明確になっていますか?

まず、取得価額が10万円未満のものは、
全額「消耗品費」などの科目で費用計上します。

次に10万円以上20万円未満のものは、
『一括償却資産』として、
3分の1ずつ3年に分けて費用計上することができます。

最後に20万円以上のものですが、
基本的には固定資産として、
耐用年数に応じて減価償却をしていくこととなります。

ここで、資本金が1億円以下の中小法人には特例があります。

どのような特例かというと、
取得価額が30万円未満のものを、
『少額減価償却資産』として、
取得価額の合計額が300万円の範囲内のものについては、
全額費用計上することができるのです。

取得価額が10万円未満のものは、
もともと費用計上ができますので、
この『少額減価償却資産』の対象となるのは、
10万円以上30万円未満のものということになります。

よって、10万円以上20万円未満のものは、
一括償却資産か少額減価償却資産のどちらかを
選択できるのです。

なお、いくつか注意点があります。

一括償却資産を選択した場合は、
3年の償却中にその資産を除却しても、
残りの簿価を除却損とすることができず、
あくまで3年での償却をすることになります。

また、一括償却資産を選択した場合は、
毎年1月の償却資産の申告書の対象にはなりませんが、
少額減価償却資産は対象となりますので、
固定資産税についても影響がでてきます。

固定資産の計上については、
みなさんよくご存知だと思いますが、
これから経理を始める方などは、
よく覚えておいてくださいね。

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